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猫・食・住

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サモサ IN LONDON

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初めてサモサを食べたのは、
ロンドンストークニューイントンにある義理の弟のフラットに
滞在中のことだった。遅めの朝ごはんを買いに
フラット近くにあるインドの家族が経営するお惣菜屋のような店に
ベーグルサンドイッチを買いに行った時のこと。
そこへは滞在中毎朝立ち寄ってはベーグルを買っていたのに
サモサがあることに気がつかなかった。旅行中、
特に時差ボケの残る体は何故か四六時中食べ物や
飲み物を欲するし、ホリデーに来ていてこれを食べて
帰らない理由は見当たらない。
日本で見るものよりも比較的フラットな三角形をした
揚げ餃子に近いものだった。
皮の食感もとても素朴なもので、パンのような食感
ではなくサクっとしてすぐに崩れるようなもの。
食べ物はそのものの素材、味つけや作り方で
織りなされるものとは別の次元でいつ食べたか、
誰と食べたか、どのような思いで、どんな場所で、
どんなお皿で?はたまたどんな話をしながら?
など様々なシチュエーションで食べたかによっても
味の思い出がまったく違うものとなる。
あのとき食べたサモサは、
あの小さい店のガラスのショーケースに
見たことのないお惣菜たちとともに所狭しと
並べられた様子、油引きの紙にくるんで渡してくれた
曇り空に似合うちょっとだけ無愛想なインドの女の子の仕草、
小走りに地下鉄の駅まで急ぎつつおしゃべりしながら
歩き食いしたあの日をフラッシュバックさせる。
帰国してから様々なレシピを試し、
どれもそれなりにおいしいけれどロンドンで食べた
あのサモサの皮とはどれも程遠かった。
試行錯誤して時間がかかったけれど
やっとこさ私の思い出のサモサに辿り着けたような気がする。
この食感こそが少しチープでジャンクな、
私にとってはベストなサモサ。

トマトソースを添えて、できたら濃く淹れたアイスチャイと一緒に。

サモサの皮
薄力粉 100㌘
強力粉 100㌘
(さくっとしたほうがよければ薄力粉を
もちっとしたければ強力粉の比率を増やしてお好みに)
塩   小さじ3分の1
水   105cc(様子を見ながら足して)

上記をこね合わせ、表面がなめらかになったらラップで包んで
冷蔵庫で30分~2時間ほど寝かす。
(寝かす時もたくさん寝かせるとそれだけもっちりするから
さくっとさせたければ早めで)

1.この生地を6等分する。
約15センチの丸型に薄く伸ばし、それを
半月型に半分に切る。

2.半月型の直線のほうから両端を曲線の面の
中心に向かって折り、三角すいの形に成形し、
フィリングを詰めて閉じ、180度の油でこんがり
となるまで揚げる。


フィリング
じゃがいも 300g
グリーンピース 100g
カレーパウダー 小さじ2
クミンシード 小さじ1
サラダ油 大匙1
塩 小さじ1/2弱
胡椒 少々

1.じゃがいもは皮をむき水から茹で、
竹串が通ればざるにあける。

2.フライパンに油をしき、カレーパウダー
とクミンを入れてから弱火にかけ、
1~2分炒めて香りを出す。

3.1のじゃがいもとグリーンピースを入れ
木べらなどでじゃがいもを潰しながら炒める。
塩胡椒し、スパイスがよくなじんだら火を止め、
冷ましておく。



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by veggies_punk | 2009-08-20 13:47
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